不安症

不安症とは

不安症とは、強い不安や恐怖を感じ、それが日常生活に影響を及ぼす精神疾患の総称です。
特に、根拠のない過度な不安や恐れを持ち続けることで、心身にさまざまな症状が現れます。

1. 不安症の種類と特徴

不安症イラスト

不安症にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる特徴を持ちます。

  • 全般性不安障害(GAD)

    常に漠然とした不安や心配を抱え、リラックスできない状態が続きます。

  • パニック障害

    突然の強い恐怖や不安に襲われ、動悸や息苦しさなどのパニック発作を繰り返します。

  • 社交不安障害(SAD)

    人前で話すことや他人と接することに強い恐怖を感じ、社会生活に支障をきたします。

  • 特定の恐怖症

    特定の対象や状況(高所、閉所、動物など)に対して過度な恐怖を感じる症状です。

2. 不安症の原因

不安症の原因はさまざまですが、主に以下の要因が関係しています。

               

    遺伝的要因


    家族に不安症を持つ人がいると、発症リスクが高まることが知られています。


    脳内の神経伝達物質の異常


    セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質のバランスが崩れると、不安症状が強まります。


    環境要因


    ストレスの多い生活環境、過去のトラウマ、家庭や職場でのプレッシャーが発症の引き金となることがあります。


    生活習慣の乱れ


    睡眠不足や不規則な生活、過度のカフェイン摂取なども不安を悪化させる要因になります。




3. 不安症の症状

不安症の症状は、精神的・身体的な側面に分かれます。

  • 【 精神的な症状 】

    • ・過度な心配や恐怖
    • ・イライラしやすい
    • ・集中力の低下
    • ・不眠や悪夢
  • 【 身体的な症状 】

    • ・動悸、息切れ
    • ・発汗、めまい
    • ・胃痛や下痢
    • ・筋肉の緊張
                   



4. 不安症の診断

不安症の診断には、医師による問診や心理テストが用いられます。

心理テスト


不安の程度を測るための質問票に回答し、専門家が評価を行います。

身体検査


甲状腺機能やホルモンバランスの異常がないかを確認するため、血液検査や心電図検査が行われることもあります。

             

ストレス測定


自律神経バランスを測る機器を使用して、現在のストレス状態が分かります。

光トポグラフィー検査

ストレス測定

光トポグラフィー検査


不安症の場合、うつ病を併発しているケースもあるため、うつ病かどうかを可視化する検査を行います。

    

光トポグラフィー検査

5. 不安症の治療法

不安症の治療には、心理療法・薬物療法・生活習慣の改善など、多角的なアプローチが必要です。

               

    ① 認知行動療法(CBT)


    不安を引き起こす思考のパターンを変えることで、症状を軽減する治療法です。

                    

    ② 薬物療法


  • ・抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)
  • ・抗うつ薬(SSRI、SNRI)
  • ・β遮断薬(動悸を抑える)


  • ③ 生活習慣の改善


  • ・バランスの取れた食事
  • ・規則正しい睡眠
  • ・適度な運動


  • ④ TMS治療(経頭蓋磁気刺激法)


    磁気刺激を利用して脳の神経活動を調整し、不安症の症状を改善する新しい治療法です。




TMS治療




6. 不安症の予防と再発防止

不安症は普段の生活から徐々に変えていくことが大切です。

               

    ✔️ ストレス管理


  • ・瞑想やヨガでリラックス
  • ・趣味の時間を作る


  • ✔️ 健康的な生活習慣


  • ・睡眠の質を向上させる
  • ・アルコールやカフェインを控える


  • ✔️ 周囲のサポートを活用


  • ・家族や友人に相談する
  • ・必要に応じて専門家のカウンセリングを受ける



  • 初診の方はこちらから初診のご予約はこちらから

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    ※再診の方はお電話でご予約ください

    0120-809-270(電話受付時間 10:00~19:00)

    7. まとめ

    不安症は、適切な対処を行えば改善が可能な病気です。

    • 日常生活の中で不安のサインに気づくことが重要
    • 自己対策と専門的な治療を組み合わせることで症状を軽減できる
    • 必要に応じて早めに専門家に相談することが大切

    不安が続く場合は、無理をせず医療機関で適切な診断と治療を受けましょう。


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